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「空を飛んでいるのは楽しいかい」
グーは、魚や、くじらや、船たちに聞いた。
彼らは不機嫌に答えた。
「思ったほど楽しくはないよ。
寒いうえに食べ物がなくて、お腹が空いてたまらない。
こんなことなら、海に文句を言わなければよかった」
魚や、くじらや、船たちは口々に嘆いていた。
グーは海のところへ戻って話した。
「魚や、くじらや、船たちは、元に戻りたいと言っていたよ」
それを聞いて、海は嬉しそうに体を大きく揺らした。
すると、山は「ガガガガガァーッ」と大きな音を立てて崩れ始めた。
そして海は、はげしく流れ下って、元いた場所におさまってしまった。
広々とした海が戻って、魚たちや船たちは大喜びした。
「海はどんな所にでもぴったりと納まるから、えらいね。
もしかすると、低いところでも嫌がらない海は、
本当にえらいのかもしれない」
海は、魚や、くじらや、船たちにほめられてうれしそうだった。
グーは、「グーグー、グーグー」と、いつものへたな歌を歌った。
すると、海も魚もクジラも船たちも、気持ちよさそうに、居眠りを始めた。
グーは海風に乗って、静かに陸の方へ去って行った。
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