p-25「夏の終わりに・The end of the summer」50号

ピアノのキーを打つようにグラスが割れた。
ささやかな失敗だと思っていたのに、 その破片は今も私の心に刺さっている。
その堅く透明な疼きは消えることのない思い出。
貴女は今、どこで何をしているのだろうか。