i-164 「アオザイ姿のフィリピーナ・Filipina in Ao-zai」

梅雨明けの強風の中、アオザイ姿のフィリピーナと警官が立ち話していた。
旧宗主国のスペインの血が濃い美しい人だった。
その日、イトーヨーカ堂の喫茶コーナーでは、中年のヴェトナム人の母娘がお茶をしながらスマホを見ていた。
遠い異国から流れ流れたどり着いた彼女たちの人生にドラマのような旅愁を感じた。
最近の赤羽は国籍不明の活気に満ちている。